昭和の頃にタイムスリップしたかのようななつかしさが漂う炭火焼肉「庄内ホルモン」。食欲そそるお肉のにおいに包まれながら、店長が注目する「米の娘ぶた」の魅力について教えていただきました。
厚くカットした「米の娘ぶた」のロース。160グラムもある「贅沢ステーキ」がテーブルに運ばれると、そのインパクトにお客さまの歓声が上がります。火を囲んでお肉を焼けば、笑顔があふれ、おしゃべりも弾むというもの。
ここは酒田市にある炭火焼肉のお店「庄内ホルモン」。安全で確かな品質の食材を選び抜き、庄内、山形をはじめ国内産にこだわったメニューを提供しています。牛肉は黒毛和牛の中でも主に、当県が誇る山形牛や東北の銘柄牛などを使用。一頭分を仕入れているため、さまざまな部位を手ごろな価格でいただくことができます。
脂身も主役になる『米の娘ぶた』。カルビもロースも炭火で肉のうま味が際立つ。
「お肉を食べて、おいしいと喜んでいただいた時が、やっぱり一番うれしいですね」と店長の永田健多郎さん。お店で「米の娘ぶた」の提供を始めたのは、食肉産業展の「銘柄ポーク・グランドチャンピオン大会」(2013)で「米の娘ぶた」が最優秀賞に輝いたことがきっかけでした。
その優れた味を最良の状態で味わってもらおうと、生肉の塊で仕入れ、酸化を防ぐためオーダーを受けてからカット。「肉のキメが細かく、淡紅色がとにかく美しい。肉を切り分ける時に脂身を取り除く場合もありますが、『米の娘ぶた』は脂身も主役ですから、赤身とのバランスをみてスライスしています」。
お店で出している「米の娘ぶた」のメニューは、カルビとロース。タレか塩が選べるカルビは赤身と脂身が層になっていて、うま味とコクが口の中でふくらみます。
ロースはステーキサイズと、カットしたものの2種を用意。炭火焼きは遠赤外線効果で、厚切りでも火の通りが早く、表面はこんがり、中ほどはやわらかな焼きあがりに。下味の塩にはスパイスをブレンドして、肉のうま味をより引き立たせています。
おいしい焼肉の力で活力を生み出し、人も地域ももっと元気に!
外食の中でも変わらない人気の焼肉。その理由に、人は肉を食することでエネルギーが得られ、また、火を囲んだ食事は狩猟時代の成功体験を呼び起こし、活力を湧き起こすといった説もあるようです。
「焼肉は元気のもと。地元の食材をおいしくいただきながら、食べた人も地域も、もっともっと元気になったらいいですね」。焼肉を食べて元気ホルモンも活性化! おいしくたのしく、明日へのパワーチャージをしませんか。
酒田店 店長 永田 健多郎 さん
酒田市出身。高校を卒業後、県外の企業に就職。10年前に帰郷し、「食の元氣株式会社」に入社。2011年より「庄内ホルモン」店長に就く。「食」を通して、庄内の人と地域を元気にしたいという社是のもと、食材や接客など居心地の良い空間づくりに努めている。
取材・文=阿部 薫
炭火焼肉 庄内ホルモン
営業時間/
・平日
18:00〜24:00(L.O 23:30)
・土日祝日
17:30〜24:00(L.O 23:30)
定休日/不定休
〈酒田店〉
酒田市本町3-6-40 Tel.0234-23-2917
〈鶴岡店〉
鶴岡市末広町6-6 Tel.0235-64-0429
お店に聞いた「米の娘ぶた」
おすすめレシピ
「米の娘ぶた」のローストポーク
フライパンとお湯で、本格ローストポークができる永田店長考案のレシピ。ポイントは最初にしっかり焼き色を付けること。外はカリカリ、中はしっとりやわらかく仕上げます。お祝い事やパーティー、外でのバーベキューにもオススメです。
- 「米の娘ぶた」ロースブロック 300g
- 玉ねぎ(大) 1/2個
- しょうゆ、砂糖、酒、米酢 各大さじ1
- 塩こしょう 少々
- オリーブオイル 適量
- すりおろしにんにく 小さじ1
- 豚肉は全体にフォークを刺して、塩こしょうでしっかり下味を付け、常温に戻しておく。玉ねぎはみじん切りに。
- 強火に熱したフライパンにオリーブオイルをひいて、豚肉の表面全体をきつね色になるまで焼く。
- 豚肉を火からおろして、アルミホイルで包む。
- 豚肉を焼いたフライパンにオリーブオイルをひき、玉ねぎをあめ色になるまで中火で炒める。
- Cに調味料とすりおろしにんにくを入れて混ぜ合わせたら火を止め、豚肉を入れて絡める。
- 密閉できる袋にDを入れ、耐熱性のある食品用袋でしっかりと閉じる。
- 鍋でお湯を沸騰させて火を止め、Eを入れて蓋をして60分置く。
- 鍋から取り出し、食べやすい厚さに切ってソースをかければできあがり。
「米の娘ぶた」のカルビと贅沢ステーキ
カルビは「米の娘ぶた」の脂のうま味、香りを存分に楽しめる一品。塩やレモン汁であっさりと、タレでコクを味わうなど、味付けはお好みで。
厚切りの「米の娘ぶた」の贅沢ステーキは食べ方が選べるメニュー。カットしたものと、お客様がハサミで切り分けるサイズのどちらかが選べます。焼き方は炭火または鉄板で。特に家族連れに人気です。