「米の娘ぶた」を、ご家庭でもっと楽しめる新提案!以前もこちらのページでご紹介したイタリア家庭料理の惣菜屋さん「Buona Forchetta」の土井シェフが作るマンマのレシピをご紹介します。
「イタリア料理は基本的にシンプル。土地の食材をいかにおいしく食べるかを考え、複雑な調理はありません」。イタリア料理の本当の味を知ってほしいと、平成25年に「Buona Forchetta(ボナ フォルケッタ)」を開いた土井明日美さん。イタリア・ボローニャ地方のマンマのもとで学んだ料理を、ランチとテイクアウトで提供しています。
味の特徴が強いイタリア料理の食材には『米の娘ぶた』のうま味が理想的
2年前からは少人数制の料理教室も開講、イタリアのマンマの食材の扱い方や調理の知恵、その温かな料理のあり方を伝えてきました。「ピッツァやパスタはよく知られていますが、耳なじみのない料理名を聞くと難しそうに感じますよね。でも実際に作ると簡単で、これだけの食材でこれほどの味になる! と知ってもらえます」。
良質な食材を用いるイタリア料理で、土井シェフが「米の娘ぶた」を選ぶ理由について聞きました。「イタリア料理では、生ハムやチーズ、バターといった味の特徴が強い食材を多用します。そこにしっかりとした肉のうま味を合わせることで相乗効果が生まれます。『米の娘ぶた』はその理想的な豚肉の味です」。
食材のうま味を生かす料理とそのエピソードが、次々と人を呼び寄せる
Buona Forchettaの料理は、化学調味料やルーを使っていないのが一つの特徴。「食材から出るうま味が一番の調味料。余計なものを加えない方が調理は簡単です」。食材の味をちゃんと感じられるイタリアのマンマ料理。土井シェフの料理教室は、その味にまつわるエピソードに発見や感動があり、日ごろ料理をしないという方や遠方からも通う人が増えています。
おうちのごはんが恋しいのは万国共通。イタリアから日本へと受け継がれたその温かなごちそうを、ぜひ皆さんもご家庭で作ってみてくださいね。
オーナーシェフ 土井 明日美 さん
脱OLして料理人の道へ。イタリアへ渡って家庭料理を学び、2013年5月に「Buona Forchetta」をオープン。本物のイタリアの家庭料理を知ってほしいと、2年前から料理教室も主宰。教室は、毎週金曜日の19:30〜、定員4名。参加希望の方はホームページやSNSでチェックを!
取材・文=阿部 薫
Buona Forchetta
(ボナ フォルケッタ)
営業時間/
12:00〜19:30
・ランチ
12:00〜(L.O14:00)
定休日/
火曜日、第3月曜日
山形市東青田1-12-17 Tel.023-625-8288
お店に聞いた「米の娘ぶた」
おすすめレシピ
「米の娘ぶた」のサルティンボッカ
「サルティンボッカ」は「口に飛び込む」という意味で、「すぐに作れてあっという間に食べられる」「おいしくてすぐに食べちゃう」といった由来があるそうです。
- 「米の娘ぶた」の肩ロース、生ハム 人数分
- 白ワイン、バター、オリーブオイル、塩、こしょう、セージ(なくても可) いずれも適量
- 豚肉に塩、こしょうをして、生ハムとセージを乗せる。
- フライパンにバターとオリーブオイルを入れて中火で熱する。@の生ハムとセージを乗せた面を下にして焼き、焼き色が付いたらひっくり返す。反対側も余熱で火が通るくらいまで加熱したら皿に取り出す。
- パン粉に、粉チーズとみじん切りにしたパセリを混ぜて衣を作る(細かいパン粉がない時は、フードプロセッサーなどで細かくする)。
- Aのフライパンに白ワイン、バターを加えてソースを作る。バターが溶けてなじんだらAにかけてできあがり。
※時間がたつと豚肉が硬くなります。できたてを召し上がれ!
「米の娘ぶた」のスペッツァティーノ
「スペッツァティーノ」は肉を使った煮込み料理。食材も調味料もいたってシンプル。コンソメなどを使わなくてもおいしく作れて食べ応えも十分。寒い季節にぴったりの一皿です。
- 「米の娘ぶた」のバラ肉 ブロック 500g
- 玉ねぎ、にんじん、セロリ、じゃがいも、バター、白ワイン、塩、こしょう、小麦粉、水、ローズマリー(なくても可) いずれも適量
- 玉ねぎ、にんじん、セロリは粗みじん切りにしておく。
- 「米の娘ぶた」の豚バラ肉を好きな大きさに切り分け、塩、こしょうで味付けして小麦粉をまぶす。
- 鍋にバターを溶かし、@を弱火で焦がさないようにじっくり炒めたら、Aを加えて豚肉の表面が白っぽく火が通るまでさらに炒める。
- Bにローズマリーと白ワインを加えて熱し、アルコールを飛ばす。肉がひたひたになるまで水を加え、蓋をして中火で30分ほど煮込む。
- じゃがいもを適当な大きさに切り、Cに加えて熱する。塩、こしょうで味を調える。
「米の娘ぶた」ボローニャのカツレツ
イタリアといえばミラノのカツレツが有名ですが、各地に特徴のある食材が用いたカツレツがあるとのこと。土井シェフが料理を学んだボローニャ地方では、名産の生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノの風味をプラス。トマトのピュレがちょこんと乗っているのもボローニャ地方ならでは。