地元産の魚や肉をメインに使用した和食を提供する「Dining花」。刺身や焼き魚、揚げ物など幅広いメニューがあり、ランチタイムともなると、開店前から列ができる人気店です。
定食や日替わりランチ、一品メニューなどの多彩なメニューで、昼夜、食事から宴会まで幅広い客層が利用するDining花は、今年創業35周年を迎えました。トンカツやエビフライ、しょうが焼き、刺身や焼き魚など、地元食材のおいしさをシンプルな調理法で味わえる和食レストランとして親しまれる人気店で、羽田里代さんと哲平さん親子が切り盛りしています。
体にやさしいジューシーなロースカツ、その秘密は「米の娘ぶた」の肉質にあり
調理は主に里代さんが肉料理を、哲平さんが魚料理を担当。数あるメニューの中で「米の娘ぶた」のロースカツは、肉厚でジューシーと評判です。「私たちの店は『おいしく食べて健康に』がモットーです。うちのロースカツは体に負担がかからず、毎日でも食べられます」と里代さん。その秘密は「米の娘ぶた」の肉質と衣にあるとのこと。
「『米の娘ぶた』は品質が安定しているので安心して使えます。脂は白くてきめ細やか、赤身はロース特有の鮮やかなピンク色をしていて、見ただけで健康に育ったおいしい豚肉だと分かります」と太鼓判を押します。衣はできるだけ薄くして油の吸収を抑え、165℃の油で4分から5分ほど揚げて絶妙なタイミングで取り出すと、衣はサクサク、肉汁をとじこめてジューシーに仕上がります。
また、ロースカツに合わせるソースと塩にもこだわりが。フルーツや野菜の甘さに香辛料が効いたオリジナルソース、紅花と黒ゴマ白ゴマを加えた「紅花塩」、どちらも肉の味を存分に引き立ててくれます。食べ飽きしない分だけサイズも大きめ。特に上ロースカツは180gの通常サイズの他に220gの「特大ジャンボカツ定食」もあり、こちらはお客様からの好評を得て復活した定番メニューです。トンカツ類はお弁当や単品でテイクアウトもできたり、ごはんの量も選べたりと、食べる人を選ばない細やかさが、お店が長く愛されてきた証です。
お客様へのおもてなしで、料理と笑顔に「花」が咲く店
地元客はもとより旅行客にもファンがいるこちらのお店の魅力は、料理のおいしさだけでなく、お客様へのおもてなしの心が感じられること。「女性でも気軽に入れるお店にしたい」という思いで店名を「花」と名付け、店内にも多くの花が飾られています。「お客さまのお顔を覚えてお話できるのが楽しいです」と話す里代さんと、「お客さまが健康でいられるように食材や調理方法にこだわっていきたい」と話す哲平さん。気持ちを明るくしてくれる「花」のように、お二人の笑顔と料理が訪れる人を和ませています。
取材・文=綴 彩乃
オーナー 羽田 里代 さん
店 長 羽田 哲平 さん
里代さんは北海道釧路市出身。進学のため上京し、在学中にトンカツ専門店などで働いたことから飲食業に関心を持つ。卒業後は一般企業で働きながら調理師免許を取得、結婚を機に鶴岡市に移住。哲平さんは里代さんの影響で調理に興味を持ち、武蔵野調理師専門学校に進学。卒業後は仙台の有名ホテルで洋食を担当、その後、大手居酒屋の調理長を務める。平成19年に帰郷、里代さんと共に厨房に立つ。
お店に聞いた「米の娘ぶた」
おすすめレシピ
「米の娘ぶた」の豚丼
お店の日替わりランチにも登場する人気メニュー。赤身と脂身のバランスが良い肩ロースに甘辛タレをからめた、ごはんが進む一品です。サラダ油をラードにするとまたひと味違った風味に。
- 「米の娘ぶた」肩ローススライス 320g
- てん菜糖 50g
- しょうゆ 50ml
- 水 50ml
- サラダ油 大さじ2
- ごはん 4人分
- 豚肉を2分の1にカットする。
- てん菜糖、しょうゆ、水を混ぜておく。
- フライパンに油をひいて温めたら、@を入れて両面に焦げ目がつくまで焼く。
- Aをフライパンに入れて煮詰めながら肉にからませる。
- 照りが出て全体がなじんだらごはんにのせ、フライパンに残ったタレをかけてできあがり。
「米の娘ぶた」のロースカツ
お店で1、2を争う人気メニュー。きめ細かな赤身と適度についた脂身はやわらかく、噛むほどにうま味が感じられます。冷めてもやわらかいのはプロの技。お弁当も好評です。