お店から料理を届けてもらい客人にふるまう「仕出し」は、日本の一つのおもてなしの形です。日本料理「御園」は創業60周年を迎え、仕出しやお弁当、寿司、オードブルといった“お届け料理”で、人々が集うハレとケの食事を彩ってきました。

御園のお弁当の中でも最近ますます注文数を増やしているのが、「肉のおもてなし」シリーズです。この春、大商金山牧場の「米の娘ぶた」と大商もがみ牧場の「山形牛」に食材を一新し、「とんぶた亭」「べこや」のブランドでバラエティに富んだ商品をそろえています。

「有名な銘柄豚はさまざまありますが、私は『米の娘ぶた』が一番好きです。豚肉本来の甘み、加熱してもやわらかい肉質、調理をするたび上質なお肉だなと感じます」。そう話すのは、御園の料理を担当する佐藤守さんです。

お弁当は冷めた状態でいただく場合が多いため、ごはんは冷めてもやわらかく香りのいいつや姫を使い、とんかつは生パン粉をつけてサクサク感を残すなどのひと工夫が随所に加えてあります。「豚肉と牛肉のメイン料理の他に、焼き物、揚げ物などを副菜にしてごはんが進むようにしています。少しだけ非日常の雰囲気が楽しめて、普段使いもできるお弁当として、皆さんからさまざまな場面で味わっていただきたいです」。

祝い事や法事、会議、行事など、場を和ませる食事の時間。御園は庄内2市3町に配達エリアを広げて、おもてなしの心を届けています。

ほかに、ヒレかつ＆ハンバーグ膳（2,000円）、ヒレかつ＆西京焼き膳（2,300円）、ヒレかつ＆エビフライ膳（1,800円）、ハンバーグ膳（1,800円）の全6種。副菜のしゅうまいにも「米の娘ぶた」が使われています。炊き込みごはん、赤飯、ちらし寿司などに変更も可（追加料金あり・3折から対応）。

御園の一番人気「ローストビーフ御膳」は、希少部位のトモサンカクを使用。ほかに、トウガラシステーキ御膳（2,500円）、サーロインステーキ御膳（4,000円）、ヒレステーキ御膳（5,000円） の全5種。